アネスト岩田の本間です。
前々回からフィルターの基礎知識を紹介しています。
今日は圧縮空気中の固形異物(ダスト)の減少化についてお話します。
コンプレッサーは大気を吸い込み圧縮空気を作り出します。
吸い込まれた大気中のダストはまずコンプレッサーの吸込フィルタで一部が除去されますが3~5μm以下のダストのほとんどは通過してしまいます。
そして0.7MPaまで圧縮されるとダストの濃度は約8倍に濃縮されます。
この段階でダストを減少させるのがメインラインフィルタです。
コンプレッサへ空気が吸入される前の大気圧下でダストを除去するよりも、圧縮されて空気の容積が少なく、ダスト濃度の高まった状態でメインラインフィルタを使うのが合理的です。
ダストの「生産性の面へ弊害」は、”水分・オイルと混合されて、生産機器のエアー回路やエアー機器を詰らせることによる生産性の低下”を招きます。
そのため生産現場に応じた、必要最小限度の適切なフィルタ選びが大切です。
エアフィルタの選択を間違えてしまうと、過大な空気量を流し、過大な圧力損失(圧縮空気が流れることによる圧力の低下)を招いてしまうことがあります。
また、多くのフィルタは「差圧0.07MPaまで使用可」となっているものの、圧力損失によるコンプレッサの動力費の増大を考え、早めにカートリッジ交換を行うのがベターです。
例えば、オイルフリー二段圧縮機37kWのラインに3個のフィルタが有り、0.07MPaの圧力損失になるまで使いますと、年間の電気代は49万円も余分にかかります。
*0.07MPa×3個×1.8kW(1.0MPa当たりの必要動力)×1/0.92(モータ効率)×8000hr×¥15/kWh=49万円
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