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2008/03/21
省エネ事例紹介1(中形編)◆インバータの使い方誤り◆

アネスト岩田の川内丸(カワチマル)と申します。
このブログをご覧の皆様の中に省エネに携わるご担当者が
いらっしゃるかと思いますが、今回は圧縮エアの省エネについての
お話をさせていただきます。

私の普段の活動の一つに、以前にもこのブログでもご紹介した
【省エネ診断】の調査があります。

これはお客様の現場へ出向き、測定器などを使用して電力消費量や
エア圧力等のデータを収集分析し、その結果から改善案・省エネ案を
ご提案するといった内容です。

具体的には………

エア漏れがないか、設定エア圧力が高すぎないかなど、
お客様のエア設備や圧縮機の運転方法にムダがないかを確認させて
いただくわけですが、最近よく見かけるムダとして、インバータ制御の
コンプレッサがうまく活用されていないケースがあります。

実際にあった、事例をご紹介したいと思います。

塗装関係のお仕事をされているお客様より省エネのご相談を受けて
現場に伺ったところ、

●A社製オイル式スクリューコンプレッサ37kWインバータ制御機×1台
●A社製オイル式スクリューコンプレッサ37kW標準制御機
(吸込み絞り弁制御)×1台

の合計2台を使用されていました。

ご担当者様より、
「インバータ制御コンプレッサを導入したので、エアの省エネ対策は
とれているが、さらに省エネを推進したいのでどこかにムダがないか
調査してほしい」とのこと。
早速、受け測定器などを使い実態調査を行いました。調査の結果、
何とインバータ制御機をメインとして高負荷で運転し、もう1台の標準
制御機(吸込み絞り弁制御)が補助となっていて低負荷でかなりムダ
なアンロード運転(無負荷連続運転)をしている事が判りました。

ご担当者様に普段の使用状況を確認したところ、
「インバータ制御機を追加導入時に、2台をどのように運転したら
良いか特に気にかけず、本来必要な圧力設定を一切行わずに
そのままで運転していた」「インバータ制御機を導入しただけで十分
省エネになっていると思い込んでいた」とのことでしたが、残念ながら
お客様の期待通りの省エネ効果は全く得られていなかった訳です。

今回のお客様のようなの場合、省エネ効果を得る為には、全く逆に
低負荷運転でムダが出やすい標準制御機(吸込み絞り弁制御)を
フル運転させ、インバータ制御機が不足分を補うように圧力設定等を
行う必要がありました。

  調査状況5.bmp


今回のケースで
『インバータ制御機を追加納入しただけでは省エネの効果が
得られない』ということがお分かりいただけたと思います。

そこで当社が提案したのは、
「空気タンク」と「ON/OFF制御のオイルフリーコンプレッサ」2台に、
使用空気量に合わせムダな運転を省く「台数制御」を組み合わせて
省エネを図るというものでした。
使用空気量が少ないときは交互に運転させ、また、空気量が足りない
ときは2台を効率的に運転させるシステムです。更に、今回は油分を
嫌う工程があり、課題であったコンプレッサエアのオイルフリー化も
同時に実現できました。

調査状況7.bmp


ということで、
まとめですがインバータ制御コンプレッサなどの省エネ機器も正しく
使用しないと本来の性能を発揮できないことがありますので、
「うちは省エネ機器を採用したから大丈夫!」と過信なさらずに、
一度自社のエア設備を見直しされてはいかがでしょうか?

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