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2009/01/29
コンプレッサの開発~特許申請~

アネスト岩田・開発グループの小林です。
今回でこの★クリーンエアーブログは100回目★の書き込みとなりました。私が登場したのはちょうど80回目からでした。その時お話したとおり、設計側からのちょっとマニアックな(?)コンプレッサの基礎知識などが、この20回の間でたくさんお話できたのではないでしょうか。これからも設計側の色々な視点で詳しくお話できたらいいなと思います。

さて前回は、コンプレッサの制御に関して話をしました。新製品に関する話をしました。
今回はまた新製品について話をしたいと思います。

新製品と言っても今回は新しい製品について紹介するのではなく新製品に関する特許について話をします。
他の会社と比べて新しい機構やデザインを考案した時に製品を模倣から守るためには特許の取得が欠かせません。しかし特許を取得するのも結構大変でいろいろやらなければいけない仕事が沢山有るんです…。なのでちょっとした愚痴になるかもしれませんが話を聞いてください!!………


① まず研究の過程において新しく考案した事柄や問題点を苦労して解決した方法・機構に関して担当者の間でポイントを纏めます。この時に注意するのは、
『こんなアイディアは当たり前できっと前に考えた人がいそうだから出さなくてもいいや』
なーんて思わない事です。結構当たり前そうな事が当たり前でない事もあるんですよ!省エネ・オイルフリーとか言っても奥が深いんです。

② 纏めたポイントをキーワードとして過去の特許やアイディアに同様のものがないか検索をします。最近はキーワードを使ったネット検索なんて事も出来るので昔よりは楽になりました。過去事例の調査は自分ですることもありますが、専門家にお願いすることも多いんです。で調査した結果、過去に事例がないと判断出来たら次の作業へ進みます。調査は結構念入りにされます。元来はコンプレッサの特許なのですが、時にはコンピュータや冷蔵庫などの特許がキーワードで引っかかって来ることもあります。コンプレッサじゃないから、『そんなの関係ねぇぇ』なんて言ってられないところが辛いです…苦笑。

③ ある程度具体的に
●従来技術がどんなものなのか
●それに対して何処が今回のアイデァは異なっているのか、新しいのか
●今回のアイディアによってどのような効果があるのか
 を再度まとめて上司に提出します。・・・先に相談をしながらって方が多いかもしれません。

④ 上司のチェックを経て(此処が結構厳しいです…汗。)会社の特許担当へ書類が回り、更に特許担当や外部の弁理士さんの点検を通り特許の申請明細書が作成されます。

⑤ 明細書を戻してもらい内容が考案者の意図と一致しているかを再度確認してOKであれば、特許出願の手続きに入ります。明細書になると、いきなり日本語が鎌倉か平安時代に戻ったのではないかと思うような言い回し、書き方になるのでビックリします。出願の際には、出願費用とこの特許についての効果算定があります。

此処までが社内の手続きです。
この後特許庁に 特許出願→方式審査→審査請求→実体審査→特許査定→特許料納付・設定登録→特許公報発行 の手順で問題がなければ特許として認められます。

あとは、審査請求後の実体審査で拒絶理由通知書が届かないことを祈ります…!!

物を作る以外にも開発者はこんな仕事もやっています。

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