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2009/03/25
コンプレッサの加圧下露点とは?~測定方法~

こんにちはアネスト岩田・開発グループの小林です。
春も近づき、お酒を飲む機会が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
4月は歓迎会やお花見等で存分に盛り上がりたいところですね。
お酒と財布の仲が良ければ、毎日でもお花見したいところですが、
私のお財布は気温が暖かくなるにつれ、潤いが足りなくなってきていますので、ちょっと無理そうです。
その反面といってはなんですが、コンプレッサで圧縮した空気は春が近づくにつれて潤いが増していきます。

圧縮空気が潤う(=水分を多く含んだ空気になる)のは、大気の湿度(含有水量)が高くなる(増える)のが原因です。
空気は………


温度によって水分を水蒸気として1m3当たりに保有できる量(飽和水蒸気量)が決まっています。保有量は温度が高い程多くなります。つまり温度が下がると保有量も少なくなるので冷やすと水蒸気として保有できない水分が水滴として出てしまい結露という現象が発生する訳です。
その結果、管路内部で水滴を含んだ圧縮空気となり、吐出口から水が出るという事態にもなる訳です。
これを防止するためにコンプレッサにドライヤを接続して改善をさせますが、注目してほしいのは結露する温度=露点温度です。
カタログに記載のある露点とは水蒸気が水滴に変化し,露ができはじめる温度のことを指しています。一般的には、カタログには管路内部の露点を圧縮機の規定圧力が加わった状態
つまり加圧下露点という表現で記載してあります。
アネスト岩田のドライヤ付コンプレッサで加圧露点は15℃以下となっている形式のものは
圧縮空気の配管温度が15℃以上では配管の中で水は分離していませんということです。

まあ、難しい?話はさて置き
皆様は、どうやって露点測定しているのか知っていますか?
今回は、露点測定のひとつの方法をお伝えしたいと思います。

アネスト岩田ではデューカップ(Dew Cup)を用いて露点を測定する方法も採用しています。
デューカップ(Dew Cup)法とは測定する空気を鏡面状態の器に吹き付けて器に発生する曇りを検出して露点を測定する方法です。曇りの発生した時と消えた時の器の温度から露点温度を決めます。
測定範囲は広く、シンプルな構造で操作方法もきわめて簡単、誰にでも扱えるので便利です。 
使い方の詳細と装置は以下のとおりです(※下図参照:クリックすると大きく表示されます)
B107-図1.jpg

 ①測定気体をビニルホースに通して入口ノズルから入れます。
 ②冷却筒にエタノールを7~8分目まで入れます。
 ③ドライアイスの小片を除々に投入しながら温度計でゆっくり攪拌します。
 ④ドライアイスの投入を続けると、冷却筒の表面に露が出来ます。(温度T1)
 ⑤ドライアイスの投入をやめ、攪拌を続けると露が消えます。(温度T2)
 ⑥T1とT2の平均値を大気圧露点とし、この操作を2~3回実施し、平均値をとります。
 ⑦測定した大気圧露点から、加圧露点を算出します。

露点測定は、環境試験室内で条件を整えた上で測定しています。
冬場などは温度30℃、湿度70%の環境室内から5℃くらいの大気温度の外へ部屋を出たり入ったりすることがあるので非常に辛い測定です。

最後に露点測定に使用しているドライアイスをご紹介します。
ケーキなどを買うと付いてくるドライアイスとは大きさが違います。
なんと試験では5kgのドライアイスを買ってきて使用しています。
下の写真の、左上丸い物体は500円硬貨です。大きさを比べてください。
この5kgの塊をノミとハンマーで崩して使用します。
B107-図2.jpg

どうでしたか?
このブログで、少しでも露点とその測定方法について知って頂けたらば幸いです。
ちなみに環境試験室を使用した測定にはまだまだいろいろとあり、面白いこと苦労する
ことなどがあります。
それについては、またの機会に照会できたらしてみようと思います。

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