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2009/07/30
ドレン処理について

こんにちは。アネスト岩田、技術グループの阪口です。

最近はようやく梅雨空も少なくなってきて、夏本番という季節になってきました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
日本の夏は湿度が高くて過ごしにくいといいますが、この季節は、空気中の水分が多くなり、圧縮機のドレン量が多くなってくる時期でもあります。

そこで、以前にもコンプレッサのドレンに関してお話していますが、今回もドレンの話をさせていただきます。
今まで当ブログでは、
  ・コンプレッサでは、空気を圧縮することによりドレンが発生します。
  ・ドレンは配管やタンクの錆びにつながったり、凍結してつまりの原因となったり、様々な悪影響を及ぼします。
などの話をさせていただきました。
そこで今回は上記の悪影響を回避するために取付けた、フィルタドライヤなどから排出されたドレンの処理についてお話させていただきます。


まず、ドレンの処理方法ついて、そのまま下水に流して良い場合と、産業廃棄物として専門業者に処理を依頼しなければならない場合があります。
当然、産業廃棄物として処理する場合には、費用もかかるので、そのまま下水に流せる方が良いですよね?

それでは、その2つの場合の明暗を分けているのは何なのでしょうか。

それは、水質汚濁防止法という法律に規定されています。その第一条に、
「この法律は、工場及び事業場から公共用水域に排出される水の排出及び地下に浸透する水の浸透を規制するとともに、生活排水対策の実施を推進すること等によつて、公共用水域及び地下水の水質の汚濁(水質以外の水の状態が悪化することを含む。以下同じ。)の防止を図り、もって国民の健康を保護するとともに生活環境を保全し、並びに工場及び事業場から排出される汚水及び廃液に関して人の健康に係る被害が生じた場合における事業者の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図ることを目的とする。」
と記述されています。
つまり、公共用水域や地下水の水質悪化を防止するために、工場、事業場から排出される水(地下への浸透含む)についてのルールを作り、それに違反した者には損害賠償を課しますよ。という法律です。

この法律では、排水に含まれる物質について、様々な物質(銅や亜鉛など)の許容限度が規定されているのですが、その中のノルマルヘキサン抽出物質含有量というものがポイントになってきます。

給油式コンプレッサでは、コンプレッサの潤滑、冷却にオイルを使用しているため、ドレンの中にも油分が含まれています。この油分が、上記のノルマルヘキサン抽出物質含有量の許容限度をオーバーしてしまうため、そのまま下水に流してしまうことはできません。
無給油式(オイルフリー)コンプレッサの場合は、圧縮空気に油分が接触しないような設計となっているので、ドレン中のノルマルヘキサン抽出物質含有量は許容限度内となります。よって、無給油式(オイルフリー)コンプレッサのドレンは、そのまま下水に流すことが可能です。
Blog137_ドレンの比較.jpg
また、無給油式(オイルフリー)コンプレッサを使用している場合でも、コンプレッサ周囲の大気中に水質汚濁防止法により規定されている物質が含まれている場合には、ドレン中にもその物質が含まれている可能性があります。当然その物質が許容限度を超えている場合は、そのまま下水に流すことは禁止されていますのでご注意ください。

但し、この法律が適用されるのは、国から指定された約74業種で特定施設を持つ排水50m3/日以上の工場、事業場です。よって、それ以外の工場、事業場は原則この法律には抵触しません。しかし、各自治体で国の基準を更に厳しくできる権限が与えられ、条例を定めることが可能なので、ご注意ください。
また、上記の法律、条例に抵触しない場合でも、給油式コンプレッサのドレンを下水に排出することは道義的に問題であり、産業廃棄物として処理をすることが望ましいです。

さて、ここまででドレンを下水に捨てて良い場合と、いけない場合の違いはご理解いただけましたか?

それでは、給油式コンプレッサを使用している場合は、そのドレンを産業廃棄物として処理しなければならないのでしょうか?

答えはNOです。

ドレン中の油分が法律で規定されている許容限度を超えていたら、許容限度内にしてしまえば良いのです。
Blog137_DRT-1.jpgBlog137_DRT-3.jpg
給油式コンプレッサから排出されたドレンを、弊社にて発売中の油水分離装置、ドレンターミネータ(ご使用のコンプレッサの出力に合ったもの)に通すだけで、油分が除去され、下水に流すことが可能となります。しかも、ドレンターミネータ電力を一切使用しないので、ダブルでECOな商品です。
最近耳にする事が多くなった「ECO」という言葉。産業廃棄物処理費用の削減と合わせて実施してみてはいかがでしょうか?

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