皆様お久しぶりです。アネスト岩田・圧縮機技術担当のkenです。
夏から秋と季節が移り変わり、ようやく冬がやってきたという雰囲気ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今年の夏は本格的に暑くなる前に終わってしまったような感じがしてちょっと残念です。暑すぎる夏も困りますが、やっぱり夏は暑くないとなんとなく調子が狂ってしまいます。
さて、暑くなってくると「コンプレッサが止まった」とか「圧縮空気から水が出た」というお問い合わせをよく承ります。
ある夏の日の昼休みにアメダスの気温をチェックしたら西日本が真っ赤で、案の定西日本地区からのお問い合わせが増えたという経験があります。以来夏場に天気予報を見て、予想最高気温の項目で日本地図が真っ赤になっているとゾッとする事があります。
というわけで、今回はそんな時期のトラブルを防ぐためのメンテナンスに関するお話です。
コンプレッサは、空気を圧縮すると熱を発生します。
一般的には(入力電力)×860kcalで計算できます。
たとえば22kWのスクリューコンプレッサでは25000kcal/hの熱を発生します。
単純比較はできませんが家庭用の16畳用エアコンの暖房能力は4450kcal/h(5kWエアコン)ですから、熱源としていかに大きいかが分かります。
設置場所の換気が適切でないと部屋の温度が上がり、コンプレッサが止まってしまうのはやむを得ませんね。
以前訪問したお客様で、7.5kW2台と22kwのコンプレッサをお使いいただいているのですが、工場の片隅に樹脂の波板の壁で囲った場所に設置されていました。
しかも南向きで換気設備は家庭用の小形換気扇が1台、天井でカラカラと回っており、明らかに換気扇の能力不足で排熱がこもっていたという事例があります。
換気は適切にできていますか?
カタログや取扱説明書に記載されている換気扇はコンプレッサが安定して動くことを前提に条件を設定して選定しています。従って取扱説明書に記載されている風量の換気扇を設置されることが望ましいです。
そして風の入り口も必要ですので適切なサイズの給気口も設置する必要があります。給気口はホコリや虫などが入らないように金網などをつけるのが望ましいです。
別置の冷凍式ドライヤが設置されている場合は、冷凍式ドライヤの熱量も考慮して換気条件が適切であるか確認しましょう。
適切なメンテナンス ~安定して運転するために~
パッケージタイプのコンプレッサの場合、必ず風の流れを考慮して設計しています。
パッケージ内部を換気風が流れて全体に風が流れるようにしています。外から大量の風を吸い込んでいるため、当然内部にホコリが溜まりますので、定期的に清掃しなければなりません。
スクリューコンプレッサやツースオイルフリーコンプレッサには大きな放熱器(クーラ)を装備しており、この放熱器のフィンにホコリが詰まると、すぐにコンプレッサの吐出温度が上昇してしまいます。
クーラ清掃は夏前と冬の2回は必ず行っていただきたいところです。近年では春先や5月下旬に急激に気温が上昇することがよくあります。ですから春先、夏前、秋~冬前の年3回は清掃するのがよいかもしれません。
給油式コンプレッサをお使いの場合はオイルレベルが適正であるかも確認して、必要があれば補給しておきましょう。いつ交換したのか判らない場合は全量交換を行いましょう。
屋外設置は禁物
台風が去った翌日など、コンプレッサの不調に関するお問い合わせをよく承ります。話を聞くとコンプレッサを屋外に設置してご使用になっているお客様で、雨水がコンプレッサ内部に入り、電装品が故障したという話がほとんどです。
パッケージタイプのコンプレッサは、内部の風の流れを考慮して設計されています。そのため、冷却風と共に雨も吸い込んでしまいます。

屋内仕様のコンプレッサを屋外に設置した場合は、それなりの対策を行わないと雨水が思わぬところに入り、コンプレッサの故障や漏電の原因になってしまいます。
まとまりのない話になってしまいましたが、適切な設置環境で適切に手入れをしてお使いいただければコンプレッサも長持ちしますので、今後の管理の参考にしていただけば、と思います。 |