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2010年12月
2010/12/24
コンプレッサの過酷環境下での使用

みなさんこんにちはアネスト岩田圧縮機部のUNAです。
早いもので2010年も終わりを迎えようとしています。今年もいろいろなことがありました。普天間問題、W杯での全日本健闘、はやぶさ帰還、尖閣諸島問題…、数え上げたらキリがありませんがみなさんはどんな一年でしたでしょうか?
私自身の一番の思い出としては夏に行った富士登山でしょうか。毎年登ってはいるのですが今年の登山は天候にも恵まれ素晴らしい御来光を拝むことが出来ました。


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さて富士山の標高はみなさんもご存知3776m。山頂の環境はというと、年間平均-6.4℃と北極圏並みの気温で、空気も地上の3分の2ほどしかありません。
このような過酷な環境下でコンプレッサを使用するとどのようになるでしょうか?
地上で使用する場合とで比較してみましょう。

まずは気温。前述したように年間平均で氷点下となり、コンプレッサの取扱説明書やアネスト岩田のホームページに記載されているように0℃以下での使用は、ドレンの凍結により圧縮機各部に作動不良が発生する原因となりますのでそのまま使用することは出来ません。

さらに問題なのは圧力。一般的に気圧は標高が1000m上がると100hPa下がると言われていますので地上の大気圧をPa、山頂の大気圧をPa’とすると、

地上の場合:Pa=1013hPa(a)=0.1013MPa(a)
山頂の場合:Pa’=Pa-100×3.776=635hPa(a)=0.0635MPa(a)

コンプレッサに表示される圧力はゲージ圧ですから、コンプレッサが最高圧0.8MPa(G)を表示している時の実際の吐出圧力Po、Po’は、

地上の場合:Po=0.1013+0.8=0.9013MPa(a)
山頂の場合:Po’=0.0635+0.8=0.8635MPa(a)

と当然山頂の方が低い圧力となります。また圧力が下がるだけでなく圧力比Pr、Pr’も、

地上の場合:Pr=Po/Pa=0.9013/0.1013=8.895
山頂の場合:Pr’=Po’/Pa’=0.8635/0.0635=13.586

と差圧は同じ0.8MPaでも圧力比は大きく変わってしまいます。
コンプレッサによる空気の圧縮はポリトロープ変化を基本としていますからこの時の理論上の吐出空気の温度T、T’は、吸気温度Taを20℃、ポリトロープ指数nを1.4をとすると、

地上の場合:T=Pr^(1-1/n)×(Ta+273)-273=8.895^(1-1/1.4)×(20+273)-273≒274℃
山頂の場合:T’=Pr’^(1-1/n)×(Ta+273)-273=13.586^(1-1/1.4)×(20+273)-273≒344℃

と70℃もの差が生じてしまいます。ここまで温度が上昇してしまいますと熱膨張による内部接触、軸受に使用されているグリスの寿命低下など様々な問題を引き起こします。

以上のことから残念ながら山頂でコンプレッサをそのまま使用すると故障、破損の原因になるということになります。
富士山頂のような過酷な環境は極端な例ですが、もしみなさんが特別な環境下でコンプレッサをご使用になりたい場合はお気軽に当社支店、営業所にご相談下さい。

今回でこのClean Airブログも2010年最後の更新となります。
また来年この場でお会いしましょう。
それではよいお年を!
2011年がみなさんにとってよい年になりますように…

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2010/12/17
懐かしいコンプレッサを見つけました

こんにちは、圧縮機部の技術Gの「スモモ」です。
紅葉シーズン盛りの今日この頃、地元の等々力競技場では、イチョウやケヤキなどの紅葉がピークを
迎えています。
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この等々力競技場から程近い、川崎市中原区宮内にあるK製作所さんを訪問させて頂きました。
この近辺一帯は準工業地帯で町工場が大変多く存在します。
こちらの社長さんとは以前から親交があり、わが社「アネスト岩田」のコンプレッサを使用して
頂いている事は以前から耳にしていましたが、先日初めて診させていただきました。

社屋の玄関傍の階段下に、そのコンプレッサはありました。モデルは1986年製造の「SDP-22P」
です。
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コンプレッサ中央には、旧社名の岩田塗装機工業時代に使用していたロゴマークがプリントされており、カバーをあけてみるとプーリーには「P series」ロゴと、現行機にはない「I.H.S」マークのロゴもプリントされており、大変懐かしく感じました。
現在このコンプレッサは製造・販売はされていません。しかしK製作所さんの「SDP-22P」は今も現役でバイバリ活躍中です!

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この会社は、金型加工・製作をしており、圧縮空気はプレス機の主にブレーキシステムとして使用しておりプレス機6台に接続されていました。
このコンプレッサを選定した理由は、主に騒音対応とのことでした。準工業地域と言え工場騒音は当時から大きな公害問題であり、当時(1980年代)存在していた静音タイプのパッケージタイプのコンプレッサは非常に高価でした。
しかしながら「SDP-22P」は空気タンクを覆わず、主な騒音源である圧縮機本体とモータ部分だけをパッケージングしている為、騒音規制値を十分に満たし比較的安価でした。それに加え、デユアル制御なる省エネ機構も取り入れていたことも採用の決め手になったとのことでした。

その後、アネスト岩田では低騒音・省エネ機構のコンプレッサーの開発と改良を進め、往復式ではコンパックシリーズ、COMGシリーズ、更に1991年には世界初スクロールコンプレッサを発売、コンプレッサの低騒音化と省エネ化には現在も真摯に取り組んでおります。

1986年製造と言えば、四半世紀以上の製品です。このような形で、わが社の製品の歴史を実感することが出来ました。「SDP-22P」は、今日も元気に6台のプレス機を支えるような働きをしている事でしょう。
でも、そろそろ買い替えをご検討いただこうと思っています。


製品情報
2010/12/10
コンプレッサはタフ?

こんにちは、圧縮機部のハイトです。
家庭用コンプレッサ(圧縮機器)を求め当社のホームページに来られた方も多いかと思います。(工業用ではないという意味で家庭用と記しています。)
幸か不幸か当社のホームページでは工業向けのコンプレッサしか無いですよね…個人での購入も可能ですが。でも、近所のホームセンターなどでは当社の関係会社アネスト岩田キャンベル社が扱っている家庭用コンプレッサ。

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など、一般ユーザ向けラインナップもあるんですよね。(一般ユーザの定義が曖昧ですがご了承ください…)ここで、我が圧縮機部がホームページで公開している工業向けコンプレッサと家庭用との大きな違いを述べてみたいと思います。
違いはなんと言っても、寿命(製品品質)でしょうか。一般ユーザが日常でちょっと使いたい!例えば、エアーツールの工具で夏タイヤと冬タイヤの交換を。

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エアーブラシを用いて趣味で絵を。
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マウンテンバイク等の自転車のタイヤ空気圧を通常よりちょっと高めに。
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など…さまざまな用途で使われていると思いますが、使用時間が長くて1日2~3時間ですよね。
ところが、工業用の多くは工場等で使われ、1日に5~7時間の使用が前提です。実はこれは、かなり過酷です。どれほど過酷かを考える上で、参考に車に登場していただきましょう。

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皆様、車の寿命ってどのように考えていますか?メーカ保証値ではなく、購入時の皆様がイメージする寿命です。たぶん「多少の修理や整備をしながら10万キロまたは10年走れば良いかな~」ぐらいの方が大多数ではないでしょうか?では、これを時間に置き換えて考えてみることにしましょう。(強引な展開ですが、気づかなかったフリでお願いします。)この10万キロという距離ですが、仮に50ccスクータの法定速度時速30キロで走りきったとします。すると
100000キロ÷30キロ=3333.3333…(時間)→およそ3500時間
当社コンプレッサの多くは製品寿命3年となっていますので、コンプレッサの運転時間寿命は
7時間×365日×3年=7665時間
いかがですか?コンプレッサの寿命は車の寿命の倍以上なのです。(決して車を軽視してはいません。念のため。)すごいですよね?私は初めて知ったときは驚きでした!
では、ホームセンターなどで購入可能な家庭用コンプレッサの場合ですが一般的な保証は1年であり、毎日使ったと仮定すると、
3時間×365日=1095時間
が保証寿命であり、運転時間で考えれば、工業用は7倍以上使えるのです!
法人で購入を検討されている方はもちろんのことですが、一般ユーザ様で家庭用コンプレッサを求め、このブログにたどり着いてしまったあなた!ここまで読んでしまったのなら、いっそのこと長く使える高品質な工業向けコンプレッサを検討してみませんか?製品購入はある種の出会いです。これを機にいかがでしょう?問い合わせメールはこちら。電話はこちら。製品ホームページはこちらです。

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