皆さまこんにちは。圧縮機技術グループのKです。
東日本大震災により被害に遭われた皆様、ご家族の方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧復興を心よりお祈り申し上げます。
さて、東日本大震災の影響で実施されることになった計画停電、暖かくなってきたことで電力の供給量に余裕が出て中断されておりますが、私たちの日常生活に様々な支障が生じました。このたびの停電で私たちの便利で快適な生活は電気なしでは成り立たない、ということを思い知らされました。
さて、停電はコンプレッサにも様々な支障を生じることがありました。
停電復帰後、コンプレッサの電源が入らないというので調べてみると、制御基板が故障していた、という事例がありました。さらに調べると電源回路の部品が破損して短絡していました。
この部品、バリスタという部品で回路に並列に接続されており、これが破損して短絡状態となり、電源が短絡されたため基板のマイコンに電源が入らなくなった、というものでした。
原因は、どうやら停電発生時に電源回路から流入してきたサージ電圧の影響で部品が壊れたようです。カミナリ以外でも電力設備の開閉でも生じることがあります。

一般的に電気回路は電気を切ったときに逆向きに電圧が発生します。
家の電灯の壁スイッチを切るときに中から火花が出たり、ACアダプタのコンセントを抜く時にプラグから火花が出たりします。
電子機器は外部から過大な電圧が掛かっても故障しないように電源回路などに保護回路を設けて対策していますが、この保護装置も働かないほど大きな電圧が加わったり、電圧の立ち上がり時間が非常に早かったりすると、保護回路が作動する間もなく回路が破損してしまうことがあります。
今回の計画停電に限らず、電気設備の点検で停電させるときにコンプレッサのブレーカを入れたまま変電所で電気を切り、再投入時に制御装置が故障したという事例もありますので、停電も侮れません。
予防方法としては、外部にサージ吸収器などの保護装置を設けて保護を強化するという方法もありますが、どちらかというとカミナリ対策の側面が強いのではないかと思われます。
今すぐできる予防方法は、予め停電がわかっていたら、事前にコンプレッサを止めて電源ブレーカを切っておくということに尽きます。当社ではユーザさん向けに計画停電時はコンプレッサを停止して電源ブレーカを切るようにというご案内をしております。これはこのような事情によるものです。

せっかく電気が復旧したのにコンプレッサが故障して生産に支障が生じることがあってはなりませんからね。 |